ちょっと真面目な?お仕事の話~★

某歌のスケッチのお仕事をしてきた。
「仕事始めが(声だし)朝の10時から」
ぐわ~・・・
この時間から声を出すことは、実は歌い手泣かせである・・・などと、
生温いことは言ってられない!

朝5~6時には起きて、お風呂に入り声を出しながら柔軟体操。
こう言うことは殆どの人がやっているのではなかろうか?

ちなみにスケッチとは、大体のCMの流れを書いた絵コンテがあり、
それに合わせて歌だの楽曲作りだのをしていく段階のことで、
その後、何度も手直しされながらOKが出た段階でいよいよ本チャンどりという流れになる。

今回のお仕事では、30秒スポットとサウンドロゴ2パターン3声(サンド)まで歌ったので、
内容的には、一連の作業が全部キチンとあった(サウンドロゴだけという時もある)。
所々ピッチが悪かったりレンジがずれたりした所を、ピチッとハマるまで何度かやり直しはしたが、
何と言ってもまだスケッチの段階での作業なので、あくまでも「本チャンに比べれば」だが、
いつもスケッチの段階でのお仕事の時は、何となく感覚としてカチッとした仕上げ段階ではないので、
尻切れトンボのような感覚で終わることが多い。
(本チャンでは逆に「終わった~!」と思った時点からが厳しく、勝負となってくるので…)

それはやはり、いかに本チャンが厳しいか!なのだが、
この日も「あ~今の所、3拍目からフラットし始めてるわ・・・」だとか、
「あ~今の所、レンジがチクハグだぁ・・・」だとか、
自分の中でもあれやこれやと、あげたらきりがないくらいの色々なことがあったりするのだが、
あくまでも本チャンではないので、何かしらの要望やら、
やり直しのテイクも猛スピードで次々に要求されていき、
ある程度のレベルまでいければOKが出されるのである。

自分自身もそのスピードに乗りつつ、その日は何度かのやり直しで無事終えることが出来た。
(何故だかいつも私は、ピッチを直す機械を(笑)使ってもらえない(泣))

心地よい達成感・・・これが本チャンだと、
こう言う感覚で終わることは有り得ないに等しいかも知れない。
達成感はあるものの、やはり「クライアントさんの期待に添うお仕事はできたのだろうか?」
「駄目だしされないだろうか?」
「果たしてキチンと要求に答えられたのだろうか?」などなど、
自分の歌への反省と共にそんな思考回路が大波小波で襲うのだが、
緊張感が長時間続く為、その疲れもまたどっとプラスされていたりする。
39CMjpg

数年前の写真、
このレトロなフォンを見て欲しい~(^^♪
でも凄く良いんですっ
 

 

 

 

 

「満足したらそれ以上には行けないし、それ以上にはならない」
要は満足した時点、これいで良いいやと思った時点で
自分自身の向上はあり得ない!とよく言われることだが、本当にその通りだな~と思う。
だからこそ、いろいろな場所から自分の歌声が流れて来た時の喜びは、
言葉では表しきれないくらいの嬉しさがあるのだ~!
何気に聞き流してしまいがちな音たち、
私にとったら何にも変えがたい物に変わる瞬間なのです。

歌唱といってもいろいろな種類があり、
その畑にいると、それだけでいいと思いがちだけれど、
でもそれは無知とっても過言ではないと思う。
それを思い知らされたのはやはり、様々な仕事をやり始めてから。
本当はもっともっともーーーっと、やらなければならないことがある・・・

そんなこんなで、今まで私の身に起こったもの全てが、
私の糧、礎となっています。
もちろん!何を言っているんだコイツはというくらいまだまだですが(汗
何はともあれ、無事に終わって良かった~
本当に風邪引かないでよかった~